食物繊維について

食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されています。

水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維とに大別されます。

 

どちらも体内には吸収されませんが、健康のためには重要な役割を果たしており、

 

”第六の栄養素”ともいわれ注目されています。

 

水溶性食物繊維は、小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、

食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。

また、コレステロールを吸着し体外に排出することで血中のコレステロール値も低下させます。

さらに、ナトリウムを排出する効果もあるので、高血圧を予防する効果もあります。

食物繊維は低カロリーで肥満の予防にもなるので、

糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の予防に効果があります。

 

水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やします。

便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになります。

また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出するため、

腸をきれいにして大腸がんのリスクを減らしてくれます。

 

どちらの食物繊維も大腸内の細菌により発酵・分解され、

ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。

 

食物繊維が不足すると、腸内環境の悪化によって便秘になりやすくなります。

その結果、痔になったり、大腸癌・糖尿病のリスクが高まったりします。

そのほかにも、食物繊維の多い食品は、低カロリーの上に噛み応えもあり、

食べた時の満足感も高いため、食物繊維の多い食事をとることで肥満も防ぐことができます。

 


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